「いかに皇族の数を維持するか」 議論まとまらず

2001年、愛子さまが誕生しましたが、皇室典範の規定で皇位を継げるのは男性のみです。

新たな皇位継承の在り方を検討するため、2005年、小泉内閣は有識者会議を設置。「女性天皇」や「女系天皇」を容認する報告書がまとめられました。

「女性天皇」とは、女性の皇族が天皇になること。「女系天皇」とは、皇族の母親と皇族ではない父親の間に生まれた子どもが天皇になることです。

小泉純一郎総理(当時・2005年11月)
「賛否両論ある中での⺠主主義ですから、十分審議して、大方の国⺠のご理解を得られるようにしたい」

報告書を受けて小泉総理は、皇室典範の改正を目指す方針を表明。

しかし翌年、悠仁さまが産まれると...

小泉総理(当時・2006年9月)
「しばらく静かに見守るのがいいんじゃないでしょうかね」

ーー改正を急ぐ必要はないと?
「そうですね。じっくりと」

その後、議論のポイントは「女性天皇」や「女系天皇」の是非ではなく、「いかに皇族の数を維持するか」に移ります。

現状では、女性の皇族が結婚すると皇籍を離脱することになっているので、2005年には、紀宮さまと呼ばれていた、今の天皇陛下の妹・黒田清子さんが皇室を離れ、最近では…

小室眞子さん(2021年10月)
「私たちにとって結婚は、自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択でした」

悠仁さまの姉も皇室を離れて、小室眞子さんとなっています。皇族が減り続ける状況を受け、2024年からは、衆参両院の議⻑や各党の代表者らが、安定的な皇位継承のあり方について議論を始めましたが...

額賀福志郎 衆院議⻑(2025年6月)
「女性皇族の配偶者、あるいは子の身分とか、皇統に属する(旧宮家の)男系男子の養子縁組について意見が分かれた」

2025年の通常国会でも、議論はまとまりませんでした。