遠征時に自己負担が発生『収支でいうとマイナスしかない競技ですね』

 大学1年生の時にカバディの授業があり、それをきっかけに本格的に競技を始めた河手選手。競技生活7年、けがを抱えながらもカバディを続ける理由を聞きました。

 (河手佑天選手)
 「正直、大学4年間でやり切れていれば、別にそこですぱっと終わって社会人になって仕事をして…という感じも想定はしていました。大学4年間の中で自分も国際大会とかいろいろ行かせていただいたんですけど、あんまり個人としての活躍もできなかったですし、不完全燃焼感というか」
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 大学卒業後も競技を続ける選択をした河手選手。体づくりのため、プロテインは朝昼晩とトレーニング後で1日4回。食事は多い日には1日5回と、生活費はどうしてもかさみます。給料も決して多いわけではなく、節約のため極力自炊をして外食はほとんどしません。

 (河手佑天選手)
 「(この料理には)鶏肉とかオクラとかカレー粉とかが入っています。脂質が少なくてタンパク質が豊富です。(Q大体これで1食いくらですか?)1食いくらくらいですかね?100~200円くらいだと思います」
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 こうした生活もすべてカバディのため。節約で浮いたお金は日本代表の活動に充てています。

 (河手佑天選手)
 「遠征に行くとなると、まとまって数万円とかお金が必要になりますし、そう考えると収支のプラスマイナスでいうとマイナスしかない競技ではありますね、カバディは」

 日本代表に大きなスポンサーが不在で協会の会費収入も少ないため、選手の自己負担が発生してしまうのです。