日本代表でもカバディでの収入はゼロ…普段は「アスリート社員」としてIT企業に勤務
横浜市のIT企業「ProVision」。河手選手はカバディ日本代表ですが、普段はこの企業でアスリート社員として働いています。
(同僚社員)「この写真、社内の公式Twitterにアスリート社員としてあげたいんですけど?」
(河手選手)「大丈夫ですよ」
(河手佑天選手)
「自分は今、広報のチームに所属していまして、主に社外向けのリリースの記事であったり、あとはSNSの更新であったりとか、社外に向けて会社のブランディングをするような仕事をしています。国内ではカバディ1本で生活していくというのはかなり難しくて、まず(国内で)プロのリーグとかもないですし、日本代表でも金銭面は支給されないので」
日本代表であってもカバディによる収入はゼロ。ほとんどの選手は河手選手のように2足のわらじで競技に打ち込んでいるのです。
ちなみに、河手選手の上司である高野ひかりさんは、ラクロス日本代表でありながら、同じくアスリート社員として勤務しているといいます。
(河手選手の上司 高野ひかりさん)
「日本代表で、ちょうど今年の7月に3回目のワールドカップに出場して、ありがたいことに目指していた5位を獲得することができました」
午後5時になると、他の社員が働いている中、河手選手は早めに退勤。アスリート社員は週5日・フルタイムでの勤務となりますが、競技の練習時間に合わせて出勤時間をずらすなど、競技優先の働き方ができるのです。
会社から河手選手が向かったのは、都内の体育館。カバディ日本代表の強化指定選手たちは週に3日ほどここで練習を行っています。
(河手佑天選手)
「やっぱりけがが非常に多いスポーツなので、代表メンバーのほとんどの人が何かしらのけがはしていると思いますし、(けがで)手術をしている人も中にはいます。(Q河手選手自身は?)自分も左の膝を1回手術しました。半月板という膝軟骨みたいなものを切除する手術をしています」