今年6月までの1年間に出荷された鹿児島県内の本格焼酎は、11年連続で宮崎県に次ぐ全国2位でした。
県酒造組合は4日に会見を開き、今年6月までの1年間に出荷した本格焼酎の量などを発表しました。

出荷量は前の年を5%ほど下回る8万2382キロリットルで、宮崎県の9万9101キロリットルに次ぎ、11年連続で全国2位でした。
減少した要因について組合は、これまで課題となっていたサツマイモ基腐病は落ち着いてきたものの、焼酎麹に使う国産米の価格が高騰して生産を抑えたメーカーがあったことや、少子高齢化などを上げています。
(県酒造組合 浜田雄一郎会長)「今までの発想、考え方にとらわれず、どんどんやっていく。若い感性が必要。そういう方々がこれから力を発揮していけば、新しい鹿児島焼酎の世界が見えてくる」
※浜田会長の「浜」は、まゆはま
炭酸割りでの飲み方や「香り系」の焼酎が広がりをみせているほか、海外輸出は去年より33キロリットル多い、462キロリットルとなりました。
去年、「伝統的酒造り」としてユネスコの無形文化遺産に登録されたことを受け、組合は「今後も国内外の市場拡大に取り組みたい」としています。