鹿児島県は新型コロナの1週間の感染者数を発表しました。前の週より感染者は減りましたが、専門家は「無理のない範囲で日々の感染対策をしてほしい」と呼びかけています。

先月31日までの1週間で県内で確認された新型コロナの感染者は、前の週より112人少ない846人でした。国が先週発表した1医療機関あたりの感染者は、宮崎県に次いで全国で2番目の多さとなっています。

(西順一郎・鹿児島大学名誉教授)「お盆での人の流れや、人と会う頻度が増えた夏休みなど複合的な要因で夏に流行している。9月からだんだん減るので今がピーク」

感染症学が専門の西順一郎・鹿児島大学名誉教授は、オミクロン株から派生した変異株で、インターネット上では「ニンバス」とも呼ばれる「NB.1.8.1」が流行しているといいます。

(西順一郎・鹿児島大学名誉教授)「20~30代の方が強い咽頭痛を訴えることが多い。(他より)感染力が強いわけではないので、変わった株が出てきたと思う必要はない」

今週から県内のほとんどの学校で2学期が始まりました。学校での感染拡大を防ぐため体調に異変を感じた際はマスクを着用するなど対策をとることが大切です。

(西順一郎・鹿児島大学名誉教授)「集団感染が起こる可能性はあるので、症状があるときは配慮をする。学校の換気を心がける。夏は暑いのでクーラーも使用するが、できる範囲で(換気を)行うと良い」

ほかにも手洗いやうがいなど日々の感染対策を呼びかけています。