八代市の小野泰輔新市長が今日9月4日に就任しました。

大雨被害への対応は待ったなしで、初日から現地を視察し、必要な対策を探りました。
午前9時、支援者が出迎える中、小野市長が市役所に入りました。

元熊本県副知事の小野市長は、8月31日の選挙で3期務めていた中村博生氏に1万4000票以上の差をつけ、初当選を果たしました。
<八代市長選挙の開票結果>
小野泰輔氏 3万6635票
中村博生氏 2万1969票
就任式で職員たちを前に語ったのが・・・

八代市 小野泰輔市長「まずは災害対策」
その言葉通り、市長が午後に向かったのは市内の被災地です。

先月の記録的な大雨で八代市では132戸が全半壊し、床上浸水は県内最多の1445戸に上ります。
被害が甚大だった地域の一つが興善寺町の龍峯地区です。

八代市 小野泰輔市長「これ この高さまで土砂が?」
この家には、土砂崩れの影響で1.5mほどの高さにまで土砂が押し寄せ、1か月近くが経っても片付けが思うように進んでいませんでした。

八代市 小野泰輔市長「皆さん心が折れている中なので、場所によってやり方は変えないといけない」
片付けが進まない理由の一つが災害廃棄物への対応です。
廃棄物置き場では分別が必要で、ボランティアの力を借りても1日に軽トラック2台分しか運び出せないと言います。
自宅が被災 西村憲治さん「嫌になっちゃう。1か月経っても嫌だね」
この問題について小野市長は・・

――感じること、やっていかなきゃいけないことは?
八代市 小野泰輔市長「これだけ甚大な被害を受けているところは作業量が他とは違うので、分別をするとか仮置き場に持っていくのは現実的ではない。他とは運用を変えないといけない。分別は代わりに誰かがするとか」
新市長に1日も早い対応が求められます。
大雨被害への対応とともに小野市長が進めるというのが八代市政に関する情報公開です。
八代市 小野泰輔市長「今日は報道の皆さんが多く集まっているけど、普段こうならない。皆さん熊本市内にいるので」

登庁する様子はユーチューブで配信し、今後は要望があれば毎日報道陣への取材に応じる考えを示しました。
八代市 小野泰輔市長「八代市が何をやっているのかをつまびらかにすることが、今の市政が市民のためになっているかの判断する一番の材料」