放課後児童クラブの現状と課題について考えるシンポジウムが1日に那覇市で開かれ、待機児童問題の解決や質の向上に向けた取り組みなどが提案されました。

県内の放課後児童クラブは2012年からの13年間で大幅に増え、昨年度625か所に上りました。
登録児童数はおよそ1万5000人増えましたが待機児童数は高止まりしています。
シンポジウムでは子ども支援や研究に携わる専門家らが登壇し、新潟県立大の植木信一教授は待機児童の解消には受け入れ可能な数を増やすだけでなく、質も重要だと指摘しました。

新潟県立大学・植木信一教授
「量の確保のみが注目されて、質の方があまり表に出てこないとなると、今度は事故等が起こったときに現場の責任にされてしまうかもしれない」
「(待機児童解消と質の向上)両輪で進めていかなければいけない」
県は今後、放課後児童支援員の人員不足について、資格を持っていても支援員として働いていない「潜在支援員」の掘り起こしに向けた実態調査を行うとしています。