全国の10の大学の落語研究会、いわゆる「落研(おちけん)」の部員らが集まっての寄席が、おととい(8月31日)、岡山市北区で開催されました。なぜ、このような寄席が開かれたのか?背景には、落研を取り巻く厳しい環境がありました。

全国の10の大学の「落研」の精鋭が集合

(岡山大学落語研究会 笑亭社瓶 演目「転失気」)
(東北大学落語研究会 六斎亭空念仏 演目「ちりとてちん」)

おととい、岡山市北区で開かれたその名も「大(おお)岡山寄席」です。学生落語に触れてもらおうと北は北海道から南は福岡まで、全国の10の大学の「落研」の精鋭が集まりました。

(岐阜大学 岸快晴さん)
「岐阜大学落語研究会で落語をやっています。古典正統派をする人もいれば、全部笑いにかけるような人もいる中で、笑いの種類の違いが楽しめるというのは、それぞれの大学が集まる寄席だなという風に感じます」

(福岡大学 友田汎記さん)
「1つの大学でやる寄席にもその良さはあると思うんですけど、いろんな大学が集まることによる活気みたいなものがあって、そういうものがすごくやっていて楽しいかなっていうのはあります」

主催したのは岡山大学の落研。新型コロナウイルス感染拡大のさなかに入部した現役の部員たちは、先輩やOBから寄席の開き方を教わる機会も少なく、今回ようやくこぎつけた大舞台です。

(岡山大学 赤松音於さん)
「大会で一緒になることはあるんですけど、こういった形での寄席は初めてなので、初めてにしては大風呂敷を広げすぎた感じもいなめないなと今、思っているんですけど、何とか爆笑で成功で終われればいいなと思っています」

(立命館大学落語研究会 立命亭カリブ 演目「紙入れ」)