■被害男性のスマホなどを新たに発見
知床財団によりますと、8月20日に実施した現地調査で、被害男性がヒグマと遭遇した地点から谷側に約10メートル下った登山道外の林の中で、新たに男性のスマートフォンなどの携行品と、ヒグマの体毛を回収しました。

遺留品から採取したヒグマの毛や唾液を調べた結果、捕獲したヒグマのDNAと一致したということです。
羅臼岳の岩尾別コースは現在も閉鎖が続いていて、再開時期は未定です。

知床が世界自然遺産に登録されてから20年という節目の年に起こった痛ましい事故。

30年以上にわたってヒグマの保護管理に努めてきた知床財団は、今回の事故は重大かつ深刻な事案と受け止めていて、人との距離感がわからなくなったヒグマが増えている可能性もあるとして、今後の安全対策や再発防止などについて、関係機関と協力しながら、検討を進めていきたいとしています。

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