■被害男性と同行者の距離は200メートルほどだったか

羅臼岳(標高1661m)

 知床財団によりますと、被害男性は、同行者と200メートルほど離れ先行して単独で走って移動していたとみられていますが、男性が、いわゆる『トレイルランニング』と呼ばれるスタイルで登山していたという情報はないということです。

被害男性は、クマ鈴をつけていましたが、クマスプレーを持っていたかどうかは分かっていません。

男性の同行者は、「クマよけスプレー」とうたっている商品を持っていましたが、ヒグマに対応したものではなく、利用した形跡があるものだったということで、現在、詳細を調べているということです。

一般的に、一度使用したスプレーは、効果が期待できないということです。

男性が襲われた現場に通じる登山口(8月14日)

 また、同行者は、救助を待つ間に、登山道を下るヒグマ1頭を目撃していたことが新たにわかっていて、男性を襲ったヒグマの可能性があるということです。