職場での訓練を通じて外国人に技能を習得してもらう「外国人技能実習制度」。厚生労働省によりますと、開発途上国の経済発展を支える人材を育てる目的があるとされています。しかし、技能実習生が実習先で不当な扱いなどを受けて失踪し、不法滞在・不法就労となってしまっているケースも。現場で何が起きているのか、技能実習生の実情を取材しました。
「海外の人を受け入れていかないと仕事ができなくなる」
大阪市生野区にある金属加工会社 「三栄金属製作所」。現在、技能実習生10人を受け入れています。文敬作社長が1人の実習生を紹介してくれました。
(社長)「彼が技能実習生」
(実習生)「3年間(働いている)。社長は親切、仕事は楽しいです」
技能実習制度とは国際協力の一環として外国人を日本に招き、一定期間(最長5年間)にわたり職場での訓練を通じて技能を習得してもらう制度です。
この会社では、日本語が不自由な実習生にも安全に働いてもらうため、ベトナムで研修を受けた後に来日するシステムを取り入れています。将来的にはベトナムに戻って活躍してもらうことを目指しています。
(三栄金属製作所 文敬作社長)「日本人とものづくりの感覚がベトナムの方とはすごく合うところがあって。日本の町工場で海外の人を受け入れていかなくては仕事ができなくなると思う」