三島村は、ネット上で住民や役場職員を中傷する投稿が相次いでいることから、ネットでの中傷を防止する条例を制定する方針です。村によりますと、制定されれば鹿児島県内初です。

「とにかく仕事しろ、喋ってばっかでうるさいんだよ」
「電話ぐらいとれよ」

これは、「三島村役場」というタイトルのインターネット上の掲示板に書き込まれたものです。掲示板には、きょう1日も個人名を挙げ、中傷する投稿がみられました。

三島村は、警察に被害届を出した職員などの声を受け、「ネットでの中傷を防止する条例」を制定する方針で、村によりますと、県内では初めてだということです。

村は条例案に、被害者の相談窓口を役場や外部に設けることや、掲示板の運営者に個人が特定される投稿などの削除を求めるための仕組みを盛り込む方針です。詳しい条例案の内容は、今後、有識者をまじえ、検討することにしています。

(三島村 大山辰夫村長)「いち個人を誹謗中傷するようなことは避けたい。(住民・職員が)安心安全に生活できるような体制づくりを構築していくことが行政の役割」

村は、12月の定例議会に条例案を提案する予定で、年内にも制定される見通しです。