鹿児島県内の多くの学校ではきょう9月1日から新学期です。先月の集中豪雨で被災した姶良市の小学校でも新たなスタートを迎えました。
姶良市加治木町の竜門小学校5年生・蓬原來夢くんと弟の1年生・時愛くん。いつもなら15分で学校に着きますが、先月8日の集中豪雨で学校の前の橋が流されたため、きょう1日から遠回りで登校します。

(5年生・來夢くん)「(新しい道は)出校日に通って、それ以外にも何回か。(Q.登校する練習?)練習ができた感じ」
母親の奈都季さんが2人を心配して、追いかけてきました。遠回りで通る県道は歩道が狭くなっています。
(母・奈都季さん)「大型(車両)とかも多いから危ないですよね。これからは(車で)送ることも増えるのでは」
自宅を出ておよそ50分。2人は汗だくになって学校に到着しました。

全校児童48人が通う竜門小学校。集中豪雨で校庭やプールなどに大量の土砂や水が流れ込みました。地域住民の協力もあって、校庭の遊具はあす2日から使えるようになりました。
そして、迎えた始業式。
(児童代表)「大雨で心配なこともあったけれど、今は前向きな気持ちでいっぱいです」
西耕治校長が被害を受けた学校の様子や復旧作業の写真を紹介し、「感謝の気持ちを忘れずに2学期も頑張っていこう」と呼びかけました。
(6年生)「急に水が出なくなった。水がないと生活が大変だなと思った」
(西耕治校長)「(新学期を)迎えられて本当によかったと思う。この1日にあわせて、いろんな方に頑張っていただいてよかった」
運動場は使えないため、今月27日の運動会は近くの施設で行うことにしています。