霧島・姶良の集中豪雨からきょう29日で3週間です。霧島市の山あいに、大量の土砂が流れ込んで営業できなくなった温泉旅館があります。若い力とネットの力で蘇らせようと、奮闘しています。

霧島市の山あい、天降川沿いにある「やまのゆ」。源泉かけ流しの温泉を楽しめる旅館です。

しかし、今月8日の集中豪雨でそばの天降川が氾濫し、大量の水と土砂が旅館に流れ込みました。

(やまのゆ 川口真一郎さん)「露天風呂に柵や壁があったがすべて流された。浴槽も流木が入って大変だった」

露天風呂は全壊。水道施設も壊れ、3週間経った今でも水が使えず、営業できないままです。

もともと、「やまのゆ」は、廃業した旅館を、県内の20代から30代の若者たちが中心となって復活させました。

SNSやクラウドファンディングで資金を集め、ボランティアも加わっておよそ2年かけて改装し去年3月にオープンしたばかりでした。

谷之口陽子さん。旅館のオープンに携わったメンバーの1人です。SNSで届いた全国からの応援コメントが、励みになっています。

(やまのゆ 谷之口陽子さん)「たくさんの支援をもらって、たくさんの皆さんの思いで作られた『やまのゆ』。立ち止まってはいけないとという思い」

しかし、止まった水道や、全壊した温泉施設の復旧には、多額の資金が必要です。

そこで谷之口さんたちは、目標額700万円のクラウドファンディングをネットで立ち上げ、復旧のための資金を募っています。

(やまのゆ 谷之口陽子さん)「(ネットは)県外の人や海外に人にもリアルタイムでつながることができる。必ず復興させて、喜んでもらえる温泉施設の再オープンを目指す」

これまでに集まった資金は40万円。若い力とインターネットの力で、再起を目指しています。