福岡女学院大学 心理学科 大迫秀樹 教授
「犯人にもちょっと暴力的な人もいますけど、実は気が弱いというか、社会でうまくいかない憂さ晴らしみたいなこともあるので。私が注意しているんだぞっていう周囲を見渡しているという動作が大事だと思いますね」


犯罪心理学を専門とする福岡女学院大学の大迫教授です。

大事なのは警戒しているという、姿勢を見せること。

まずは夜道の歩き方。

福岡女学院大学 心理学科 大迫秀樹 教授
「ゆっくり歩いているんじゃなくって早足で歩くこととかですね。時々後ろとか振り返りながら防犯ブザーをカバンにぶら下げているのが見える。何か警戒しているんだなっていうのがわかると(犯行を)断念してしまう可能性はありますね」


さらに、歩きスマホは注意がスマホに向き、迫る危険に気づくのが遅くなるため避けるべきだということです。

また、神戸の事件で、容疑者はオートロックをすり抜けてマンション内に入りました。


この「共連れ」を防ぐためには、マンションの入り口で振り返ること、さらに、ドアが閉まるまで待つことが必要です。

そして、エレベーターに不審な人物が同乗してきた場合は、背後から襲われないように壁側に背をつけます。

立つ位置は、ボタンの近く。

危険を感じたときは、迷わず最寄りの階のボタンを押し、降ります。

福岡女学院大学 心理学科 大迫秀樹 教授
「ついてきたにしても踊り場というか通路は声とか出すと響くので犯行する側も難しい。ついてきたとしても慌てずに別のところに向かうという形が大事」


警戒している姿勢を見せることが大切ということでしたが、ひとりで歩いていて警戒を怠ってしまう要因が歩きスマホです。