”勝負の9月”ならではの投手起用

日本のプロ野球では、先発投手のローテーションは中6日が基本。6連戦が続く際は、登板曜日が偏ることとなる。しかし、今年のように優勝やCS進出を争っている終盤戦はこの限りではない。つまり、いわゆるリミッターを外すべき時で、チーム目標達成のため「多少の無理をすべき時期」となる。

例えば、ホークスで見ると、過去にこんな例がある。2019年9月。この年、ホークスで2ケタ勝利をあげた2本柱、13勝の千賀と新人王で12勝の高橋礼が、ともに中4日で最後の先発マウンドに立っている。9月だけは“特別な時期”なのだ。

9月のHF戦は1試合ずつ

さて、今季ハイレベルでパ・リーグの首位を争う両チームの戦いは、9月に3試合組まれている。だが、日程をよく見ると、奇妙な組み方になっている。この3試合は連戦ではなく、1試合1試合がバラバラに組まれているのだ。まず9日に北海道、18日に福岡、そして30日にまた福岡。そんな変則日程だからこそ、逆にうまく活用しながらローテーションを組むことが可能となる。