10月、11年ぶりにJR只見線が全線で再開し、沿線の自治体は歓迎ムードに包まれています。その一つ、奥会津の福島県只見町では、町の木「ブナ」の葉で染める「ぶなの葉染め」で、ふるさとの良さをPRする3人の女性がいます。「豊かな自然を知ってほしい」3人の挑戦を追いました。


やさしく落ち着いた風合いが特徴の「ぶなの葉染め」。
只見町の木「ブナ」に魅せられ「ぶなの葉染め」の良さを伝える女性たちがいます。

ぶないろくらぶ・酒井勝子さん「草木染は優しい色だから、色々挑戦しながら守っていきたい」


奥会津の自然を舞台に、11年ぶりに全線で復活した「只見線」。


その沿線にある只見町で行われている「ぶなの葉染め」は、只見町の木「ブナ」の葉から染める草木染で、自然な色合いが特徴です。


ぶないろくらぶ・鈴木サナエさん「これは只見の雪や落ち葉のイメージだったり雲のイメージだったりして」

紅葉と同じように、毎年違う色が出ることが魅力で、数年に一度、ブナの実がたくさんなる時には色が出にくいといいます。


鈴木さん「エネルギーが全部実に行ってしまって、葉っぱには行かなかったんですね」

「ぶなの葉染め」に取り組むのは、只見町の草木染愛好会「ぶないろくらぶ」の3人の女性たちです。


きっかけは、2014年に只見町が自然を次世代に引き継ぐ「ユネスコエコパーク」に登録されたことでした。
地域おこしのために何かできないかと考え、一から学んで、染め物に挑戦してきました。

鈴木さん「もともと染め物をやってみたいというのがずっとあったので、本当に命をいただいているんだなという感覚があった。ブナの命というか色というか、いただけるんだなと」