「選択制」か「全員制」か

現市長が退陣を表明する中、今月26日に行われた討論会。
開始早々、「給食」について口火を切ったのは堤かなめ氏です。
堤氏は去年の衆院選で大野城市も含まれる福岡5区から出馬したものの、小選挙区でやぶれ、比例復活で当選しました。
しかし市長の夢を諦めきれなかった堤氏は立憲民主党福岡県連の反対を押し切り、1年もたたずに国会議員を辞職。
政党の支持を受けない堤氏は、「中学校給食」を「最優先課題」と位置づけています。

無・新 堤かなめ氏
「優先の課題は学校給食を中学校も全員制にということです」「1つ目が欠食の問題、2つ目が栄養、3つめが保護者の負担ということです」
これに反論したのが、井本市長の後を継ぐ形で立候補を表明した伊藤啓二氏。
堤氏に勝利した自民党の栗原渉衆院議員や県議などに支えられ自民・公明の推薦を受けて組織戦で挑みます。
これまで井本市政で教育長を務めていた伊藤氏。
「選択制」の給食をおしすすめてきた1人ですが、今後は、市民の意見を聞きながらすすめたいと「選択制」か「全員制」か明言を避けました。

無・新 伊藤啓二氏
「給食のことはあまり選挙の争点にはしたくありません」「どちらかの形を決めるのではなく大人の責任で子供たちの意見を聞いてよりよいものに変えていくことがなにより必要だと思います」
一方、「市民と同じ目線」を売りにする元会社員の宮本祐樹氏。
「現役世代」、つまり保護者の負担を減らすため「全員制」の考えを示した上で、十分な聞き取りが必要と訴えています。

無・新 宮本祐樹氏
「私はどちらかというと学校給食(全員制)は賛成の立場をとらせていただきます」「YESNOだけではなく、もう少し中身を吟味させていただきたいなと」
中学校給食のあり方が争点の一つとなっている市長選挙。
今まで通り選択制が続くのかそれとも全員制に変わるのか?
大野城市長選挙は今月31日告示、来月7日に投・開票です。