行政のセーフティネットにつながるまで「心と体を休める場所」
代表を務める野本姿美さん、一時保護の対象を大学生以下の子供や学生にも広げ、緊急の避難場所としての役割も果たしています。

NPO法人「ぎんともも」 代表 野本姿美さん
「行政につながってセーフティーに乗っていくための手続き上にどうしても時間がかかる、その間に子供たちは突発的に動いてしまうので事件に巻き込まれたりとか犯罪に巻き込まれたりとか、そうなる手前で一旦受け取りをしたい。心も体も休められる場所が必要だと思っています。これは大人も子供もまったく同じだと思っています」
大学生に笑顔 でも虐待の記憶は消えない
シェアハウスで暮らしはじめておよそ2か月、19歳の大学生はシェアハウスのスタッフと一緒にキッチンにいました。
Qきょうは何つくるんですか?

母親から虐待を受けてきた大学生(19)
「ハヤシライスですね。料理つくるの、好きなんですよね」
女子大生の顔には初めて会った時にはなかった笑顔がみられました。
母親から虐待を受けてきた大学生(19)
「心に余裕ができたのはありますね」
学校に行ったり、アルバイトをしたりと自由に過ごす一方で、虐待で受けた傷は癒えることはなく、その記憶が今も彼女を苦しめています。

母親から虐待を受けてきた大学生(19)
「大きな音とか大きな声とかでふわっと思い出す。過呼吸気味になったりとかめまい立ちくらみとか。母は(同じ)福岡県内に住んでいるから遭遇とか怖いですね」
 
   
  













