■初めての個展 そして大学卒業後は?

先日、板野さんは抽象画家の名合貴洋さんと作品展を開きました。板野さんにとってはガラス作家としての初めての展示会。上手くいかなかった作品の破片から作った箸置きも並んでいました。

(抽象画家 名合貴洋さん)
「これ一番リアル。色がないので逆に」

「光がすごく面白い。向こうから透けてくる光が。本当に本物の袋みたい」

(ギャラリーオーナー 岩根宏行さん)
「おもしろいね」
「これからの人たちが出てくるというのは、ギャラリーにとって幸せなこと」
ガラス作家としていま表現できる全てを詰め込みました。

(板野さん)
「一緒にさせていただく作家さんに恥ずかしい思いはさせられないなというのと、数か月後には大学を卒業するので、一作家として作品を見ていただけたらと思います」
大学を卒業してもガラス作家のもとで学びながら、自身の作品制作を続けます。


(板野さん)
「別にきっとガラスがなくても生きてはいけるんですけど、自己表現をする上で今はガラスが一番なのかなって思います。ガラスって高級で触りづらいイメージとかあると思うんですけど、ちょっと親しみがあるというかそういうものを(作品で)感じてもらえたらなと思います」


ありふれたものもガラスで見立てることで特別なものに…。岡山のアートシーンに新たな風を吹き込む大学生のガラス作家です。