こちらの写真、何に見えますか?(画像参照)

どうみてもビニールでしょう、いやいや...


水がたっぷり入ったビニールの袋ですよね?

でもこちら、ビニールではなく...実は「ガラス」で作られているんです。

作ったのは女子大学生のガラス作家です


この作品を手掛けたのは、大学生のガラス作家です。作品に込める思いを聞きました。

■「ガラスってこういうことができるんだ」


「水でいっぱいのビニール袋」のようですが、実は「ガラス」でできています。手のひらサイズの作品「ささやか」です。


手掛けたのは大学生の板野尚美さん。先日、初めての作品展を開きました。


(板野尚美さん)
「皆さんが見たことがある、知っている素材を、あえてガラスで作って『ガラスってこういうことができるんだ』と知ってもらえる作品ができたら、と思っていて」

■ガラスとの出会いは高校時代「面白い素材だな」


こちらは重さ約40キロの作品、「呪(まじな)い」です。

今年の岡山県美術展覧会の工芸部門で、「県展賞」を受賞しました。描かれた模様は、アーティストとしての原点だといいます。


(板野尚美さん)
「絵を描くことが好きで、美術系の高校に行っていて」


高校時代は、ガラスではなく絵画を専攻していました。


(板野尚美さん)
「『油絵は向いていないかも』と悩んでいた時に、体験とかさせてもらったときに、『ガラスって面白い素材なんだな』と思って。ガラスの魅力に、本当に軽くですけど触れて、大学でガラスをやってみたいなと思って」


それが転機となりました。板野さんはいま倉敷芸術科学大学の4年生です。


(板野尚美さん)
「ほぼ毎日、朝から晩までやっています。こういう溶けたガラスなどを扱っていたら、全然言うこと聞かなくて」


「勝手に手を止めたらガラスは下がっていくし、自分の思ったように言うことを聞かないところがむしろ面白い、魅力かなと思います」