心菜ちゃんが残した宿題

医療が進歩し、つなげる命が格段に増えている。
その現状に福祉や教育が追いついていない。

ケアの肉体的、心理的負担は親に、特に母親に重くのしかかる。

娘の人工呼吸器を外した罪は消えないが、子供を介護する親が孤立せず、悩みを抱え込まず、誰かが手を差し伸べることができる社会にしていくことが急務だと感じている。

「命をつないだそのあとに」わたしたちが真剣に考えるべき課題だ。
心菜ちゃんが社会に残してくれた宿題だと受け止めたい。


RKB毎日放送 記者 奥田千里