東京大空襲、そして富山大空襲、2つの空襲を生き抜いた男性が富山にいます。94歳の声楽家、浅岡節夫さんです。自身の戦争体験を歌にのせ、その記憶を次世代へと伝え続けています。

富山市の声楽家、浅岡節夫さん(94)は今も、毎日欠かすことなくレッスンに励んでいます。
この日歌っていたのは浅岡さんが北原白秋の詩「幻滅」をもとに戦時中、14歳の時に作曲したものです。
声楽家 浅岡節夫さん
「北原白秋の詩を見ていてびっくりした。心境がぴったりの曲だったから。生きている私らが夢みたいだと。昼間なのに夜だって。死んでもおかしくないくらい呆然としていた」