「学校行きたくない」対応は 夏休み終盤で“不安”

井上貴博キャスター:
お子さんはもちろんですが、大人も含めて心をどう整えていくのかということになりますが、アール医療専門職大学の徳田克己教授によると、お子さんの場合は特に周りの大人がどう気づいてあげるのかが重要になるといいます。

【子どもの“サイン”に気づいて】
<表情や仕草>
・楽しんでいても少し表情が暗い
・いつもより返答が遅い“上の空”

<食欲低下>
好きな食べ物も残してしまう
など

俳優・タレント 大和田美帆さん:
長い休みの後は気分がちょっと乗らなかったりすることがありますよね。私の娘も長い休みの後に学校に行き渋ったことがあって、その時に先輩から教えてもらったのが「共感してあげることがすごく大事」ということです。「行きなさい」というよりも、「そんなこともあるよね」と共感するのがいいかなと思います。

出水麻衣キャスター:
朝もすごく暑いですよね。大人も大変なのに子どもはランドセルを背負って汗をかきながら通学していることを考えると、想像して共感してあげることが大事ですよね。

井上キャスター:
「学校が全てではない。逃げてもいい」と声をかけてしまいがちですが、専門家によると一般論として「年齢によって異なる」といいます。

小学校低学年の子どもに対して(逃げてもいいと)あまり言い過ぎると、“逃げぐせ”のようなことができてしまう恐れがあるため、まずは話をしっかり聞き、心の不安が取り除けたら「一緒に学校まで歩いて行ってみよう」と声をかけるのがいいそうです。

一方で、小学校高学年以上だと、学校に居場所がない可能性があるため「逃げなさい」と強く言ってあげてもいいということです。

俳優・タレント 大和田美帆さん:
専門家に聞くなどして「本当はどうなんだろう」と親がきちんと見極めてあげることが大事ですね。

出水キャスター:
「何とかしなさい」ではなく、「どう感じているか」ということですね。

俳優・タレント 大和田美帆さん:
「大丈夫?」って聞くと、子どもは「大丈夫」と答えてしまうので、「なんで駄目なの?」など、答えやすい質問にするように気をつけたいと思います。

子どもは親を困らせたくないと頑張ってしまうことがありますよね。気づいたときには、もう心が(疲れている)ということもあるので、その前に気づいてあげたいですよね。

井上キャスター:
子どもは親の顔色を見ていますからね。逃げ場をつくってあげる、居場所は学校以外にもたくさんあるのは間違いありません。心の健康を大切になさってください。

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<プロフィール>
大和田美帆さん
俳優・タレント
音楽療法士・子供心理カウンセラーなどの資格を持つ
大和田獏・岡江久美子の長女 1児の母