■陸上・ダイヤモンドリーグファイナル(日本時間29日、スイス・チューリッヒ)
世界の強豪が集うダイヤモンドリーグ(DL)の成績上位者のみが出場できるDLファイナルの2日目が行われ、男子110mハードルでは、日本記録保持者の村竹ラシッド(23、JAL)が14秒39(+0.3)でフィニッシュし、まさかの最下位となった。
レースは今季世界最高(12秒87)をマークしているC.ティンチ(25、アメリカ)が12秒92でファイナル初制覇を果たした。
8月16日の福井のレース(アスリートナイトゲームズ)で、日本人初の12秒台となる12秒92(+0.6)を叩き出した村竹。初出場のファイナルでの走りに注目が集まったが、1台目のハードルを越えると、スピードが徐々に落ち、後半は前を走る選手との差が大きく広がり、8着でフィニッシュした。
レース後のインタビューで村竹は「ちょっと何が起こったのかよくわからないです。今までなかったことなんで」と少し呆然とした表情で答え、「(スターティング)ブロックが逆だったとかそういう訳でもないですし、ちょっと映像見て見ない限りは何が起きたのか」と自身も整理がついていないようだ。
レースの中盤では力を抜くような走りにも見え、「1台目であんな踏切しちゃったんで、もうここから勝負するのは無理だなと。無理にスピード出して怪我にでも繋がったら本番の世界陸上がダメになってしまうなと思ったので。もう思い切ってこのレースは捨てて、世界陸上にかけることにしました。期待して見てくださった人たちにはちょっと申し訳ないです」と肩を落とした。
「全然、体は大丈夫です」と怪我ではないとし、すでに代表入りが決まっている東京世界陸上(9月)に向けては「ホームなので、逆襲できるように頑張りたいと思います」とリベンジを誓った。

















