3年前に類似事件で執行猶予付きの有罪判決

 谷本容疑者は2022年にも類似事件を起こして有罪判決を受けています。

 路上で見かけて一方的に好意を抱いた神戸市内の20代の女性に対して、▽5か月間つきまとい、▽住居付近をうろつき、▽被害者の姿を動画撮影し、▽5回“共連れ”でオートロックマンションに侵入。そして5月、首を絞めて殺人未遂容疑で逮捕されました。

 非常に類似点が多いと思われるこの事件。川崎弁護士は次のように話します。

 (川崎拓也弁護士)「過去にこういう犯罪歴があると『またやったんだ』と思ってしまいます。ただ、以前悪いことした人が必ず次に悪いことをするかというと、必ずしもそうではない。谷本容疑者は自分が刺したことを認めていますが、もし『自分じゃない』『殺意がない』と言ったときには、過去の犯罪歴を有罪の立証に使うことは基本的にはできないと言われています」

 川崎弁護士によると、「量刑を決めるときには、過去に悪いことした人はもっと重くなるが、犯罪したかどうかのときには慎重に捉えながら見ないといけない」ということです。