8月20日(水)に神戸市中央区で発生した女性の刺殺事件。防犯カメラの映像などから、殺人容疑で逮捕された谷本将志容疑者(35)の事件前後の足取りなどが徐々に明らかになってきています。

 また、谷本容疑者は2022年に類似事件を起こし執行猶予付きの有罪判決を受けていたこともわかっています。今回の事件について、今後のポイントなど刑事弁護に詳しい川崎拓也弁護士に話を聞きました。

事件前日にも被害女性の職場付近を徘徊か

 8月20日(水)に発生した女性の刺殺事件の経緯を振り返ります。

 被害女性(24)は午後6時半頃に職場を出て、その直後に谷本将志容疑者が尾行を始めたのではないかと見られています。

 女性は郵便局に立ち寄った後に阪神電鉄の西元町駅から神戸三宮駅へ。そしてスーパーで買い物をした後にポートライナーで貿易センター駅へ向かい、そこから自宅に戻りました。オートロック付きのマンションでしたが、そこで事件が発生。

 捜査関係者によると、谷本容疑者は犯行後、現場から徒歩で逃走し、タクシーで新神戸駅へ移動したということです。
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 防犯カメラ映像には、事件の前日も女性の職場付近に足を運んでいる谷本容疑者とみられる男の姿が記録されています。

 Tシャツ、短パンそしてスニーカーというラフな姿で携帯電話を片手に歩く谷本容疑者。そして、被害女性の職場があると見られる方向を向いてしゃがみ込みます。携帯電話で通話をしているような姿で約4分間ほどその場所にとどまったということです。