相次いで人が襲われた現場近くの畑では、7月15日にクマが目撃されました。目撃した人によりますと、シートに寝そべり収穫前の果物を食べていたということです。
※倉島彩能記者
「2か月連続で、弘前市の沢田地区では、クマによる人身被害が発生しています。同じ地区にあるこちらの畑では、モモの枝が折れたり、実が食い荒らされる被害が確認されています」

弘前市大和沢の沢田地区のこちらの農家によりますと、去年は被害はなかったものの、今年は畑にある100本近くのモモの木のうち、すでに10本ほどの木の枝が折られる被害がありました。

※農家・工藤正博さん
「あと10年、20年仕事をしてくれる木だった。残念だ」
木にはクマのものとみられる爪痕がはっきりと残っていました。
※農家・工藤正博さん
「反射シートの上に寝そべりながら(モモを)食べ、ふてぶてしい」
「あと1週間もしないで、もぐ品種だった。しょうがいない、自然という動物相手だから」

これまでに20万円から30万円の損失が出たとみられていて、さらに25日も収穫間近のモモが実った枝が折られていたことが分かり、被害は拡大しています。
来年に向けてクマが入らないよう電気柵の導入を検討し、さらなる経費の増加に頭を悩ませそうです。