「ひろくん、ひろくんって思いながら潜りました。だけど見つかりませんでした」

左:大上紘彬ちゃん(当時4) 中央:紗彬ちゃん(当時1) 右:倫彬ちゃん(当時3)

大上かおりさん
「あと、ひろくんだけ、一番上のね、左側の黄色のハチマキしてる男の子が紘彬(ひろあき)って言います。もうすぐ5歳になる紘彬でした」
「ひろくん、あとひろくんだけだ。ひろくん、ひろくんって思いながら潜りました。だけど見つかりませんでした」
「見つからなかったから、もう1回、それでもやっぱりひろくんが見つかりません。ちょっと焦って、かなり焦ってたんだけど、それでもあともう1回探したらいるんじゃないかなと、見つかるんじゃないかなと思いながら海面に出ました」

「海面に出ると絶望の光景がありました」

7月11日に博多高校(福岡市東区)で開催された大上かおりさんの初めての講話より。

【関連記事】
▽「高校生からの夢」「それが叶った日」「失った日」【海の中道大橋 3児死亡飲酒事故】母・大上かおりさん初めての言葉① 
▽「ものすごく恐ろしい決断」「紘彬は死ぬっていうこと」【海の中道大橋 3児死亡飲酒事故】母・大上かおりさん初めての言葉③
▽「『ひろー』って、ありったけの声で紘くんの名前を呼んだ」転落した海の底で究極の選択を迫られた母 飲酒運転で幼い3きょうだいが失われた日