「絶対家に帰るぞって思いながら助けました」

海の中道大橋と博多湾

大上かおりさん
「でもそこが水の中ってのがわかってるので、もう、すぐに子供助けなきゃって思いました。辺りはもう真っ暗です。夜だから」
「すでにもう車は海の底の方に沈んでて、こう車が水面より上がってるってことはなくて、もう一気にザブン。水の中」
「海に潜って後ろから割れたね、多分大人がやっと1人入れるぐらい。それも大きな大人は無理で、今の高校生の男の子、体格の大きい子はもう多分無理で、割と小柄な方なんですけど、ちょっと小さな窓から、割れた窓から車内に入って泳ぎながら子供を探し始めました」
「初めに手探り、普段私メガネやコンタクト使ってるので、その時はもうメガネで吹っ飛んでて、もう視力も悪いし、かつ車の中がもう真っ暗、外も真っ暗で本当に見えない状態。その中で、私、手探りで初めに1歳2ヶ月の、ちょうどこの写真ぐらいの時です。1歳2ヶ月の紗彬（さあや）ちゃんを、次に3歳3ヶ月、向かってこの下の写真だと右側の男の子です。その年の夏撮ったか。その年に撮ったかな？3歳3ヶ月の次男倫彬（ともあき）っていいます。2人をね、助け出しました」
「2人を助け出した時に絶対生きて帰るぞ。絶対家に帰るぞって思いながら助けました。」