台風12号に伴う記録的な大雨から4日。浸水被害を受けた南さつま市や鹿児島市ではきょう25日も復旧作業が続いています。

川の橋脚に流木がひっかかり、護岸が崩れたままの南さつま市加世田です。台風が上陸した今月21日、市内では加世田川の氾濫などで住宅の一部損壊が2棟、床上・床下浸水が72棟確認されています。
92歳の母親と暮らす春山隆伸さん(59)です。高さ2メートル近くまで浸水しました。

(春山隆伸さん)「水がこれくらいになった時、母親をまずどうにか2階に上げて、命が助かった。浸水の時間がすごく短かった。たくさんの家が水に浸かっているので、頑張るしかないという気持ち」

(レポーター)「鹿児島市の和田です。浸水したこちらの家には、近くの高校生たちが泥出しなどの手伝いに来ています」

鹿児島市和田3丁目では和田川の氾濫で、81棟で床上・床下浸水が確認されています。こちらの住宅では、鹿児島情報高校の生徒らが庭などにたまった泥のかき出しを手伝っていました。
(生徒)「部活でみんなでやろうと。地域に貢献できるように頑張りたいと思った」

水に浸かった住宅はカビや臭いを防ぐため、室内の乾燥も必要になっています。
(住民(93))「(手伝いは)本当にありがたかった。皆さんも暑いのに大変だったと思う」
ボランティアの協力も得ながら、復旧を続けています。