認知症対応のデイサービス…時間をかけて利用者に寄り添う

午前10時、仕事開始です。

(細井恵美子さん)
「おはようございます。どうですか?いいお天気で。ご機嫌さん」

認知症対応のデイサービス。一言に認知症といっても進行段階や症状は人それぞれです。
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1年前から通う平野隆好さん(95)。耳が遠くなっていて、会話が減ることで認知症が進行するリスクがあります。

(平野さん)「私の名前ここ書くの?ここに?なんて名前?」
(細井さん)「平野、平野隆好」
(平野さん)「私、平野。ほんまやな」
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細井さんが担う役割はこうした利用者に時間をかけて寄り添うこと。この日は計算問題のトレーニングに付き添います。

(細井さん)「足し算」
(平野さん)「え?」
(細井さん」「足し算」
(平野さん)「足し算?4×6=24」
(細井さん」「ううん、4+6」
(平野さん)「え?電卓?」
(細井さん)「4+6」
(平野さん)「10?」

(細井恵美子さん)
「ほかの職員はスケジュールがあって忙しいから。私は特にこれというもの(担当)がないから、できるだけ今の機能を落とさないようにしてあげたいとな思っています。維持することのほうがしんどいけれども、それが我々のやりがいだし目標でもあるし」