桜島では山体膨張を示す地殻変動が観測されています。鹿児島地方気象台は、南岳山頂火口と昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や、小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあるとしています。


気象台によると、桜島では、19日午後4時頃から山体膨張が観測されていて、21日未明から明け方にかけてわずかに収縮しましたが、再び膨張に転じ、その後も続いています。

南岳山頂火口か昭和火口で、現在みられている山体膨張が一度に解消されるような噴火が発生すると、桜島島内を中心に多量の降灰を伴う可能性があります。

南岳山頂火口では、きのう22日に噴火が2回発生し、うち1回が爆発でした。噴煙は最高で火口から1700mの高さまで上がりました。

火山性地震は少ない状態で経過しています。

噴火警戒レベルは3の入山規制が継続中で、気象台は、火口から約2kmの範囲で、大きな噴石と火砕流に警戒を呼びかけています。