富山県高岡市の出町市長が、市長就任後初めて能登半島地震の被災地の住民と直接対話しました。そこで浮かび上がった課題とは。

出町譲市長
「何としても震災復興が『いの一番』だ。だからこそ自分はまずやらなきゃいけない」

21日夜、高岡市伏木地区で開かれた出町市長と住民による対話集会。

6月の市長選で初当選した出町市長は、地震からの復旧・復興を最優先課題として掲げていて、集会は被災地の現状や住民が抱えている課題を直接聞こうと実施されました。

伏木地区では建物の公費解体が進み、至る所で更地が広がっているほかおよそ120世帯の住民が地区を離れましました。

集会で住民からは…

住民
「住民が減って3分の2になった。しかも高齢のお一人住まいとかそういう方もたくさんいらっしゃいます」

住民
「あまりにもたくさんの空き地がありすぎましてこれは何か市としても将来的に考えてもらわなきゃいけない」

出町市長
「どんな街づくりをやるべきなのかっていうことは住民の皆様と行政、そして専門家、何が現実的なのか。そしてどうやれば国からお金が出るのか考えていかなければばらない」

住民から更地の活用策について検討を求める声や意見、アイディアを聞く窓口を伏木地区に作ってほしいといった要望が寄せられました。

対話集会は、吉久、横田地区でも行われる予定で、出町市長は、来年にも、復興後の街づくりのビジョンを示したいとしています。

出町市長
「大事なのはこれからの街づくりをどうやって進めていくか。復興のビジョン、復興の絵柄みたいのを早急に作って市民の皆様と共有して一歩進んでいきたい」