鹿児島県の最低賃金をめぐり、労働者側と企業側の議論が続いています。現在の953円をどこまで引き上げるのか。21日の話し合いでも意見がまとまらず、結論は持ち越されました。
最低賃金は毎年、都道府県ごとに見直しが行われていて、鹿児島県は現在、953円です。21日は5回目となる労働者と企業の代表による話し合いがあり、労働者側は83円の引き上げを求めました。これに対して企業側は64円の引き上げを提案したため、その差は19円です。
鹿児島では初めて最低賃金が1000円を超えることは確実ですが、21日は意見がまとまらず、結論は持ち越されました。
(労働者側の代表)「物価高が続く中で労働者の生活は厳しさを増しており、最低賃金の近くで働く人たちの生活をどう守るのか」
(企業側の代表)「大幅な引き上げが続けば地方の中小零細企業には深刻な影響が避けられない。負担が過度に大きくなれば、地域経済全体の基盤を揺るがすことにつながる」
最低賃金は労使の代表が引き上げ額を決めたあと、おおむね2か月後に新たな金額が適用されます。今年はとりまとめが遅れる中、1000円を超える見通しの最低賃金が導入されるのは10月下旬以降になりそうです。














