今月8日の豪雨災害からまもなく2週間。大きな被害を受けた霧島市福山町の今を取材してきました。

(記者)「先日の大雨で大きな被害を出した霧島市福山町の湊川です。懸命な復旧作業も続けられている中、きょうの雨で川はまた茶色く濁ってしまいました。下流には先日落ちてしまった橋がまだそのまま残っています」

今月8日の大雨では霧島市福山町の湊川があふれ、周辺に大きな被害が出ました。湊川は土砂がたまったままで、近くの住民によると1.5メートルほど川底が上がっているということです。

(近くの住民)「かなり上がっている。心配。また氾濫して鉄砲水のようになる」

(記者)「大雨災害からまもなく2週間ですが、一歩路地に入るとまだ泥が山積みになっているところがあります」

福山町の別の集落には敷地内に土砂がたまったままの住宅もあり、21日は畳を上げて床下を乾かしていました。

(Q.ここで寝ている?)
(住人)「ここで、こっちに足をやって。(泥運びを)してくださるといい。自分ではできない」

住宅の復旧作業にあたっていたのは、東日本大震災を機に結成されたボランティア組織「OPENJAPAN」のメンバーです。

去年の能登半島地震など全国の災害現場にかけつけ、重機を扱う免許を持っているメンバーや大工の技術を持っているメンバーが、人力ではできない作業などを行っています。

(OPENJAPAN重機担当 萬代由伸さん)「少しでも早く安心して眠れる場所を作りたい。被災した住民が自立して一刻も早く立ち上がるための手伝いをしている」

蓄積したノウハウを伝えることでも復旧への力になりたいと話す萬代さん。復旧作業の中、台風、大雨への警戒も続きます。