東北芸術工科大学で20日、文化財の保存を目的とした研修会が開かれました。保存に使われたのは、私たちに身近な、あるものです。

熱風を当てられ、きらきらと光る鉄の塊。こちらは、新潟県で出土した江戸末期の蒸気船の一部です。

きのう東北芸術工科大学で行われたのは、出土した文化財の保存を目的とした研修会。参加したのは、文化財の管理を担当する仙台市の職員です。

芸工大と仙台市は去年から文化財の保存に関する協定を結んでいて、大学の研究ノウハウが共有されています。

今回研修で行われたのは「トレハロース含浸処理法」。

芸工大の伊藤幸司教授が第一人者として開発・改良に取り組んでいる手法で、世界的に注目されている保存法です。

東北芸術工科大学 伊藤幸司 教授「まず、処理期間が短い。環境に優しい。有機溶剤など、化学物質を使わないということです」