■処理で使われたトレハロースとは

大塚美咲アナウンサー「今回の処理で使われた、このトレハロース、実は食品などにも使われているもので、食べてみますと、ほんのり甘いんです」
トレハロースは天然の糖質で、熱で溶けて、冷やすと固まります。文化財をコーティングすると湿気を吸い込みにくく、錆びを抑える効果があるそうです。

文化財の保存処理には専門的な機械や薬剤が必要なためこれまで仙台市は専門の業者に委託していましたが、この方法なら職員が処理できるようになります。
仙台市の担当職員「コストの面、収蔵の環境のところで、(出土品を)最適な状況にできていないところもあった。実際に買える材料でやっているので習得できるようにしたい」

大学の研究ノウハウを共有する研修会は今後も開かれるということで、文化財を保護する取り組みとして注目されそうです。