翌年には結婚の予定も・・・プロポーズを受けたばかり

みささんがヨガ教室に通っていたのは、あるきっかけがあったからでした。

(加藤裕司さん)
「結婚を約束してた彼氏、『翌年結婚をする』ということを8月に、27回目のプロポーズをやっと受けたんですよ」

「9月から生活態度を改めるというか、マイクロ検定を新しく取り直すとか、ヨガに行くとか、習字教室に行くとか、いろんなものを9月から挑戦して。どうしたんかなと思ってたんですけど、のちのち彼氏に聞いたら、『プロポーズを受けてくれたんだ』と」

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「それまで私は、娘の結婚には反対しておりました。彼が正規社員ではなかったんです。娘は派遣社員だったんです。契約社員と2人一緒になった時には、保証が無いんですよね」

「たとえば、子どもができたとなったら、辞めないといけない。産休が多分ないから。『それじゃ大変だから、正社員になるまで頑張ってくれ』ということで、それまで反対すると言ってたんです」

「彼氏に対して娘は、『こんなことになって申し訳ない』と言ったんだと思うんです。娘のことですから。そういうことを考えると、命乞いまでさせて、しかも彼氏に対して申し訳ないと思わせることを、元死刑囚の男はしたんだと。こんな鬼畜のような、絶対許さない、そう思ったんです」

「その場で死刑判決が出た時に、相手の弁護士は、即日控訴しました。高裁でもう一度戦おうと。これも卑怯だなと思って、自分にバツがつかないように。高等裁判所でもう一回一からやっていく。もう逃げですよね」

「でも『そうやっていくんだったら、とことん最高裁まで戦おうじゃないか』と、もう一度思い直したんですけど、元死刑囚の男が1か月半後に控訴を取り下げました。控訴を取り下げることができるのは、被告人だけです」