様々な病気を引き起こす「残暑バテ」とは?

 暑熱順化がリセットされると、熱中症のリスクが高まります。しかし、怖いのは熱中症だけではありません。よく聞く「夏バテ」のほか、最近は「残暑バテ」も問題になっています。残暑バテは病名ではないため、明確な定義はありませんが、夏バテとは異なるそうです。

 ▼夏バテ:直接暑さによって引き起こされた体調不良。主に脱水症状。
 ▼残暑バテ:暑さ⇒体力消耗で疲れ
       エアコン⇒自律神経の乱れ
       冷たいもの⇒胃腸の負担

 夏バテ・残暑バテによって、自律神経が乱れて睡眠の質が低下すると、免疫力が低下するため病気にかかりやすくなります。また、暑さによる「精神的な疲労」も免疫低下につながります。
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 残暑バテで気を付ける病気は次のとおり。
 ▼季節性の風邪
 ▼新型コロナ(ニンバス):カミソリを飲み込むような喉の痛み。
 ▼百日せき:せきが数か月続く。8月20日現在、過去最多の感染者。
 ▼帯状疱疹:激しい痛みと痒み。

 また、残暑バテによって「尿路結石」のリスクも高まります。尿路結石は、腎臓・尿管・ぼうこう・尿道など、尿の通り道に結石ができる病気。様々な原因がありますが、体内の水分が不足すると尿の濃度が高まり、カルシウム・シュウ酸・尿酸などが固まり、石になってしまうということです。

 病気にならないためには、自律神経を整えることが重要です。そのためには、以下の方法があります。

 ▼白湯を飲む:体がリラックスし自律神経が整う。約50℃で。
 ▼朝食をとる:消化器の動きが活発になり自律神経が刺激される。
 ▼朝日を浴びる:“幸せホルモン”が出て元気に過ごせる。“幸せホルモン”は夕方には睡眠を促すホルモンに変化。よく眠れると生活リズムが整い自律神経も整う。
 ▼入浴:寝る2時間前に入るのがオススメ。一度上がった体温が2時間で下がる、その差が睡眠の質を高める。