
5連覇を目指す『長崎北陽台』

2008年以来の花園を目指す『長崎北』
──決勝は 2年連続同じカードです。

前半1分。
北陽台がモールで押し込み最後は亀井がトライ。幸先よく先制します。

しかし、長崎北も負けていません。

前半9分、徳久のトライに、ゴールも決まり逆転すると、17分にはスクラムハーフ・本多の縦突破から、最後は船本がトライ!

去年の雪辱に燃える長崎北が14対5とリードし、前半を折り返します。
■ “長崎北リード” 花園を賭けた後半30分

長崎北 向井 雄一郎監督:
「この(後半)30分で決まるから。どれだけ体張れるかさ。最終的に勝ちたいと思うかさ」

長崎北陽台 品川 英貴監督:
「あと30分しかないぞ。負けたら終わりぞお前たち。こんなところで負けるために来た訳じゃないやろ。落ち着いて。自分たちにフォーカスしてわかった?」
選手:「うっし!」
後がない、王者・北陽台──
後半、怒涛の反撃に出ます。

ゴールライン手前まで攻め込むと、最後は、高校からラグビーを始めたプロップの橋本がトライ! 2点差まで追い上げます。

長崎北陽台高校 橋本 侑青選手:
「自分の近くにボールが来たので、行くしかないと思って、がむしゃらにいきました」

スタンドで応援する橋本侑青選手の母 晶子さん:
「(Q.トライ決めましたね?)ありがとうございます。でもまだ負けているんで。あと1トライ取ってほしいです」
このトライで目を覚ました北陽台は22分に、途中出場・齋藤のトライで逆転すると──

その後も立て続けに2トライをあげ…勝負あり。

後半は相手を無失点に抑え、北陽台が5年連続21回目の優勝、花園への切符を掴みました。

長崎北陽台高校 白丸智乃祐主将(3年):
「無事優勝することができて嬉しく思っています。今までずっとベスト4という目標を掲げてやってきたので、その目標に向かって頑張っていきたいと思います」
■ 父の背中を追った“花園”の夢に届かず

長崎北の選手・監督として花園に出場した父を追いかけ目指した同じ舞台。
3年生の本多 旺人選手は、あと一歩、届きませんでした。

長崎北高校 本多旺人選手(3年):
「本当悔しいです。やっぱ父はすごかったんだなって。すごい選手だったんだなってていうのを改めて実感しました」

本多選手の父 秀典さん:
「小さい体でよくタックル頑張っていたのでお疲れさんって(声をかけたい)。よく頑張ったと思います」

優勝した長崎北陽台は来月27日に開幕する全国高校ラグビー大会に出場します。