加工品に影響出るも、さきいか乾燥機で“新名物”

井上キャスター:
スルメイカを使った加工品にも影響が出ています。

さきいかなどを製造する山一食品の常務取締役・吉村直人さんは「イカは漁獲量も減り、高級品になりすぎてしまった」と話します。

何か対策はないかと考える上で、吉村さんがふと思い出したことがあるそうです。

約10年前、中国のとある食品工場を視察した際、「さきいかの乾燥機で、干し芋が作れるのではないか」と考えました。

2025年からさきいかの乾燥機で「干し芋」の製造・販売を始めたそうです。

「北海道は気温の上昇に伴いサツマイモの生産量も増加。海・陸にこだわらず、気候に対応しながら安全で美味しいものを届けたい」と吉村さんは話しています。

東京大学 准教授 斎藤幸平さん:
今回だけの問題じゃなくて、言ってみれば、ずっと続くし、もっと悪化していくわけですよね。

そういう意味で言うと、わたしはドイツにいましたが、やはりお寿司はすごい人気が出ていて、これから漁獲への需要自体は高まっています。逆にもう1つの問題で、日本はこの間にも乱獲をしてきて、漁業資源をしっかり管理してこなかったという、言ってみれば“ダブルパンチ”になっていくので、やはり早急な対策が必要になってきますよね。