霧島・姶良の集中豪雨では道路などが冠水し、水没した車のレッカー移動はおよそ200台に上りました。水没した車はどうすればいいのか?注意点や補償について取材しました。

鹿児島県霧島市にある車の修理工場です。今月8日の集中豪雨で水没した車が10台以上、持ち込まれました。車内が泥だらけになり、ヘッドライトの中に水がたまったままの車もあります。

エンジンや電気系統が浸水した車は半数以上が廃車となり、修理できたとしても200万以上かかる場合もあるそうです。

ロードサービスを提供するJAFによりますと、今月8日の雨で県内で水没してレッカー移動した車はおよそ200台にのぼります。

霧島市の修理工場では、車が水没した際、「エンジンをかけないでほしい」と呼びかけています。

(岡元鈑金塗装工場 岡元伸一さん)「エンジンをかけて中に水が入るとダメになってしまう。水没した車には大前提。自分で対処しないようにしてほしい」

特に電気自動車の場合は感電する危険性もあるため、すぐに販売店や修理会社に相談することが大切です。

また、水没して修理にかかった費用を補償してくれるのが「車両保険」です。今回、そもそも入っていなかったり、補償が受けられなかったりするケースが出ています。

損保保険を扱う会社によりますと、「一般的な車両保険は水害に対しても補償している」とした上で、「保険の種類によって補償内容に違いがあるため、事前に確認し見直しておくことが大切」と話します。

こうした中、被災した人に車を無償で貸し出す取り組みが進められています。