広島県尾道市の教育委員会は、2年前に市内の小学校でいじめの重大事態と認定される事案があったと発表しました。

尾道市教委 宮本佳宏・教育長「本事案を極めて重大なものと受け止めております」
尾道市教委は、いじめ事案を受けて設置された第三者委員会の報告書を公表しました。
報告書によりますと、おととし4月、当時4年生の女子児童が、給食中に同級生3人から無理やり食べさせられそうになったことで、不登校につながったということです。
報告書では、学校側の対応について初動に不備があったとしています。
また、教諭たちが給食を十分に食べられない児童に「口元へ運ぶ」という誤った指導をしていたことから、児童たちが「良い行動」として捉えていたと指摘しました。

市教委は報告書を受けて、18日から市内全ての公立小・中学校の管理職を中心に研修をして、今月中にそれぞれの学校でも実施するよう指示しているということです。