福岡県は県内の日本語学校で「結核」の集団感染が確認されたことを明らかにしました。

周囲への感染を防ぐためせきや熱が2週間以上続く場合は医療機関を受診するよう呼びかけています。

「結核」の集団感染が確認されたのは福岡県内にある日本語学校です。

福岡県によりますと、外国籍の20代男性は、7月7日に実施された健康診断(レントゲン検査)で異常が確認されました。

外国籍の20代男性は7月21日に発熱、血痰、胸痛などの症状が出て体調が悪化。

詳しい検査をしたところ、「肺結核」に感染したことが確認されたということです。

外国籍の20代男性は8月18日時点でも医療機関に入院していますが、症状は、落ち着いているということです。

外国籍の20代男性の感染確認後、福岡県が男性に接触した可能性のある同じ学校の学生や職員など28人を調べたところ、8月18日までに外国籍の20代男性を含め計17人が「結核」に感染していることが明らかになりました。

そのうち発病しているのは3人で重症患者はいないということです。

「結核」は、半年から1年程度薬を飲めば治る病気ですが、治療が遅れると死亡することもあります。

結核の初期症状はせきや発熱などいわゆる「かぜ」に似ていることから、福岡県はこれらの症状が2週間以上続くときは、医療機関を受診するよう呼びかけています。