ふるさとにもう一度「子どもの笑い声」を 模索する伝承のカタチ
それは8月6日、被爆80年の広島の平和記念式典で小学生が読み上げた「平和への誓い」の中のある言葉から、伝承を続けていくためには当事者ではない人も語り続けていくことの大切さを改めて実感したからです。
『平和への誓い』を述べた こども代表・佐々木駿さん
「Onevoice.たとえ一つの声でも、学んだ事実に思いを込めて伝えれば、変化をもたらすことができるはずです」

只野哲也さん
「『One voice.』で、自分が学んだことを伝えることで変化を生み出すことができると話していたが、まさにそう。それぞれの言葉で伝えることで新たな大川が見えて、新たな大川での伝承が生まれる」

この日は460個の灯籠に明かりが灯され、出店には子どもたちの声が響きました。

只野哲也さん「きょうはどうですか、みなさん」
子ども「楽しい!」
只野哲也さん「ああよかった」
子ども「大川がやっぱり一番」
只野哲也さん「いただきました!」

訪れた人たちは灯籠の明かりに包まれながら、思い思いの時間を過ごしていました。

参加者
「毎回来たいな、毎回ただいまって言いたいなという場所になっている」
「ここにいない人たちの思いも、心はきっとここに帰ってきているんだな。それを迎え入れてくれているんだなと、灯籠から伝わってきた」

「Team大川 未来を拓くネットワーク」では2026年以降も、おかえりプロジェクトを続ける予定です。
只野さんが見据えているのは、かつてのように子どもたちの声が響く、ふるさとの未来です。
只野哲也さん
「100年続くおかえりプロジェクトにするには、子どもたちに『もう一回来たい』『来年も一緒にやりたい』って思ってもらえるものをやり続ける。僕らにとってこれまでもこれからも変わらない」

「Team大川 未来を拓くネットワーク」は2025年2月に任意団体から「一般社団法人」となり、法人化しました。
大川小学校周辺の地域のにぎわいを取り戻すため、現地ガイドを中心とした活動を続けていく予定です。