大手飲食チェーンが「ラーメン参入」のワケ

「知名度のあるラーメンチェーンを買収する動きが広がってる」

こう話すのは、マーケティング専門紙『日経MJ』の永井編集長。その理由は…

『日経MJ』編集長・永井伸雄さん:
「日本を代表する食と言うと、ずっと寿司と言われていたが、外国の人がどんどん日本に来るようになりラーメンの評価がすごく上がっている」

インバウンドによるラーメン人気の高まりもあり、本業よりも【ラーメン事業は海外進出がしやすい】とのこと。

実際に「えびそば 一幻」も、香港・台湾に出店し連日大人気となっています。

『クリエイト・レストランツ・ホールディングス』常務取締役・大野仁之さん:
「ラーメンは日本が誇る食文化の1つなので、今後さらに海外で展開する可能性も考えられる」

異業種が救う「倒産最多の危機」

異業種のラーメン事業参入が目立つ一方で、2024年はラーメン店の倒産が72件と過去最多を更新。(※帝国データバンク調べ)

しかし、大手チェーンがラーメン事業に参入することで、この危機的状況を変えられる可能性もあるといいます。

『日経MJ』編集長・永井伸雄さん:
「原材料や人件費のコスト高で経営が成り立たなくなり廃業してしまう。大手が参入し傘下に入ることで“味が残っていく”のはメリットの一つ」

「えびそば一幻」「つけめんTETSU」を運営する会社も…

『クリエイト・レストランツ・ホールディングス』常務取締役・大野仁之さん:
「個人店だと“1000円の壁”を超えるのが怖くて、値上げできずに苦しむ。我々としてはむしろ『そこは思い切ってやりましょう』と値上げに踏み切る。値上げでお客様にご迷惑をかけながらも、“愛される店が長続きするメリット”を感じてもらったほうがいい」

(THE TIME,2025年8月15日放送より)