気温や風速、積雪などを測る気象庁の「アメダス」が“お引っ越し”です。石川県加賀市の山中温泉近くにある「加賀菅谷(かがすがたに)」の観測所が、およそ5キロ離れた中津原町に移転し、新しい場所での運用が始まりました。観測所の名前も「加賀菅谷」から「加賀中津原(かがなかつはら)」に変更されます。
気象台が1年かけて移転先探し アメダスの厳しい設置条件とは
加賀菅谷のアメダスは、2013年に加賀市内の小学校跡地に設置されましたが、土地を所有する民間企業が再整備を行うことになり、別の場所への移転が必要になっていました。

観測所を設置する場所は、建物やアスファルト・コンクリートなどの人工物で気温が影響を受けないことや、高い建物などで風向きや風速が変わらないことが必要です。

金沢地方気象台は、およそ1年にわたって代替地を探した結果、加賀市山中温泉中津原町の市が所有する公園に移転することが決まりました。

21日には風向・風速、積雪、気温、雨量を測る機器を前の観測所から移し、22日は機器を通信回線と接続する作業が行われた後、運用が始まりました。