霧島市と姶良市を中心に被害が出た集中豪雨からきょう15日で1週間です。1人が死亡、5人がけがをし、住宅750棟以上の被害が確認されていますが、広範囲だけにその全容はまだ見えていません。

今月8日の集中豪雨では県本土に線状降水帯が2度発生し、1時間に100ミリを超える猛烈な雨を観測しました。霧島市には8月平年ひと月分の2倍の雨が1日で降り、大雨特別警報が発表されました。

霧島市と姶良市を中心に、各地で土砂崩れや浸水・冠水などの被害が相次ぎました。

県によりますと、姶良市蒲生町の土砂崩れで1人死亡、霧島市と姶良市であわせて5人がけがをしました。住宅への被害は分かっているだけで全壊が2棟、床上・床下浸水が759棟。1週間経った今も、霧島市と姶良市あわせて10世帯19人が避難所生活を続けています。

水田への土砂の流入やビニールハウスの水没など農業被害額は、あわせて64億5000万円に上っていますが、把握できていないものもあり、被害額はさらにふくらむ見通しです。

土砂災害で運転が止まっていたJR日豊本線は、鹿児島と国分の間が今月21日、霧島神宮と西都城の間が26日に再開し、国分と霧島神宮の間は9月下旬の見込みです。

一方、肥薩線の吉松と隼人の間は、線路の土台部分が流され、レールが50メートルにわたって宙づりに。JR九州は「運行再開には時間がかかる」として、来月1日から代行バス運行します。