お盆休みに家族そろって花火を楽しむ方も多いのではないでしょうか。
昨今の花火事情を取材しました。キーワードは「配慮」です。

上田市で30年以上花火の直売店を営むウスザワ。
お盆の期間中とあって、14日の店内は大勢のお客さんでにぎわっていました。

およそ1000種類が揃い、1本から購入できるこの店で、手持ち花火の売れ筋ナンバーワンは?
ウスザワ 渡辺忠宏さん:「1位はこちらですね。たこおどり。ちょっと変わり種の(花火)。火をつけるとパンッとバネでわれますのでプラプラプラとなる弾みがつくというか、はねるというかそういう動きが面白い」

続いて噴出系で人気が高いのが「ブンブン蜂ミックス」です。
ウスザワ 渡辺忠宏さん:「これは散らばるんですよ。パチパチパチパチッと鮮やかさプラス広がり。小さい子で花火が持てない子がいるじゃないですか。そういう子どもに見せてあげるとすごく喜ぶ」

そのほかにも、ここ最近は、様々なことに配慮した花火が売れています。
ウスザワ 渡辺忠宏さん:「音が静かなやつですとか煙の少なめのものが好まれます」

燃えきってゴミが出にくいものや、安全性を考慮した商品なども人気が高いということです。
一方で、ご近所への配慮などから花火を行う場所に頭を悩ませている人もいるかもしれません。
上田市では、今年度から試験的に市内2か所の公園の指定場所で手持ち花火に限り楽しむことができるようになりました。
市では、市民からの要望や関東圏の市町村で花火への規制緩和が進んでいることなどを受けて試験的な解禁に踏み切りました。

市民:「マンションに住んでいるので共用部分は難しいと思って。こうやって開放していただけるとありがたい」
上田城跡公園と玄蕃山公園で花火ができるのは今月いっぱいで時間は午後5時から9時までです。
上田市を含む県内19の市に公園での花火の可否について聞きました。
公園で花火を禁止しているのは、松本や飯田など11の市です。佐久と安曇野は、地区の行事など申請があるもの以外は禁止ということです。

一方、一部の公園で花火ができるのは、須坂の百々川緑地。諏訪と駒ケ根も一部公園のグラウンドのような場所で可能ということです。

それから、長野は地附山・茶臼山・長野駅東口の3公園以外、塩尻は小坂田公園以外で可能。そのほか、飯山・千曲市も花火ができますが、いずれもルールやマナーを守ることが前提です。
